ナメ茸の観察:2016年10月30日 |
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参加者:嶋倉夫妻・藤原・辰井・山本・五十野・高橋と友人・谷(記)
とても秋らしい青空の日、道の駅ウッディ北山10:00集合⇒10:15登り口⇒11:30観察地到着⇒13:10観察終了
周山のとある地区のご先祖様が眠っておられる墓地の狭間、車を遠慮気味に止め山道に入る。辺りは植林の檜スクッと天へと伸び空気も澄み気持ちがよい。足元には大きな朴の葉が白っぽいセピア色で道を覆っている高級クッションを楽しむ。
私は初めての「なめ茸観察」例会、観察というからには色々ななめ茸へ思いをめぐらせながら歩かなければならないと生真面目な私などは考えてしまう。無い知恵を無理やり思考方向へ追いやる。すると松茸は松に椎茸は椎の木、ブナシメジはブナの木に、ではなめ茸はナメの木?? 最初に起こった疑問を物知り顔の会員に問うてみる。その者いわく゛ナメの木ではありません、広葉樹の倒木または枯れ木です。私゛へえっ?ほんとう???゛(この性格は直さなければなりません、人を疑い何回も人間関係を損ねてきたわたしです)とにかくあつけなく疑問は解決、そこで再び思考モードに追いやる、なぜになめ茸の子供だけがなめこと認知されるのか? 松こ・ブナシメジっこ・椎こ・エンギリこ・舞こ、これらも子供であるにもかかわらずいまだ認知されていない。次なる疑問を投げかける寸前に観察地に到着してしまった。
![]() 到着するや否や各自観察道具とは言い難いあえて言うなら捕獲道具と思しきものを振り上げながら目標の木に群がりたかる。しかし悲しいかな捕獲道具が届くところはすでに鮮度を失っていた。高一いところなんとしても届かないところにプリンプリンが密集している。歯ぎしりをしながら未練がましく見上げるメンバー。なめ茸は学習している。時期をずらし高度を上げた。なんといってもなめ茸にも事情がある子孫繁栄という使命がある。そうそう昨年と同じように好きかってに採られるわけにはいかない。それでも゛ちょっとだけネ゛という風にビニール袋2杯もの収穫を賜った。にもかかわらず会員曰く「昨年はすごかったのにナ?、来るのが遅かったのかナ?、今年はあかんナ?、ここはもうあかんで?、他にええとこないのかナ?」木々の間から不満の声が充満する。山からのくだされ物への感謝の声はなかった。さていよいよ本日のテーマ「なめ茸観察」が始まる。ただし目視観察ではない、舌触観察であるなめ茸汁をすすりながら、まず舌になめ茸をそっと載せて様子を見る、痺れなし ! ! 正しくなめ茸と確認、 生なめ茸でも観察、少量食べただけであくが強く苦みが口に広がる。プラスチックケースに収まるスーパー商品との違いも確認。全員お腹一杯の観察を無事終了。 上空にはパラグライダーが2羽、先ほど会話したライダーが青空の彼方から私たちに手を振る、私たちも手を振りそれにこたえる。 のんびりとした秋の例会でした。
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