NZ トンガリロ ノーザンサーキット:2019年1月16日〜23日 |
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参加者:浅野目、小山夫妻、八田、高橋、梶原、五十野
Photo Gallery はこちら 1月16日〜18日:今回で6度目になるJAPのNZ例会。昨年に続きグレートウオークで最後に残るNZで最初に世界遺産に登録されたトンガリロを2泊3日で歩く。
トンガリロ国立公園北部のループコースで常に標高2287mのナウルホウイ山を望め、そこを廻る火山コースである。後半はそれに南部の頂上部が残雪に覆われたルアペフ2797mが現れ、火山美と山岳美が味わえるコースである。
16日19時に関西空港に集合。今回も北海道から梶原嬢も参加され、楽しい例会になりそうである。21時に予定通りNZオークランドに向け離陸。飛行機は短期留学生が多く乗りほぼ満席、11時間耐えるのみ。
17日11時半頃にオークランドに到着。早速レンタカーを借りトンガリロ国立公園入口のトゥランギに向かい、途中ハミルトンを過ぎた街で遅い昼食を食べる。街の美味しいそうなベーカリーで食べたイングリッシュパイがお腹をみたしてくれた。今回のドライバーは強力な若い梶原嬢が加わり、私と交代で運転して頂き夕方トゥランギのモーターホテルに到着。樹木の美しい静寂な所で男女別に2棟を借り部屋割り後近くのスーパーマケットへ食材の買い出しに出かける。
地元の新鮮な食材とワインそしてビールを買い戻る。シャワー後宴会が始まり、21時過ぎにうす暗くなり程好い酔いと長旅の疲れでNZの1日目は終わりました。 1月19日(3日目):北トンガリロサーキット一日目(小山記):気合が入っているのか、男性陣は04:30に起床、05:00から食事をし、お昼の弁当にサンドイッチを作る。06:40にJudges Pool Motelを出発、07:15にWhakapapa Holiday Park駐車場に到着、08:00出発のバスに乗り、Mangatepopo駐車場に到着。バスには22人程度乗っていたが、サーキットを歩くのは我々7人で、残りは日帰りのトレッキングのようだった。
08:40に北トンガリロサーキットに出発。緩やかな坂と整備された道で歩きやすい。マヌカの花が可憐な姿で見送ってくれる。不安は重い装備。これだけ重い荷物を背負って歩くのは初めてで古傷の足が心配。嫁さんも昨年の6月末に痛めた右膝の半月板が不安材料。さらに風邪が長引いている五十野さん、一昨日シャワールームで転倒し、頭と腰を打った高橋さん。不安材料には事欠かない。先頭に浅野目さんが歩き、コバンザメのように嫁さんが続く。空はとても青く澄み、空気がおいしい。左手方向にナウルホエ山がとてもきれいに見える。少し歩くと氷河に削りとられた?ような地形で、川に沿って歩く。まだ、植物も目立っている。次第に上りとなり、苔類がわずかにみられるが、周りは噴火でできた瓦礫、砂礫で覆いつくされてくる。左手奥の方にSoda Springsという滝が見える。まだまだここらでは元気だが、前を見ると延々とのぼりを歩く人が連なっている。滝にはよらずに、本格的な山道に入る。嫁さんはというとやはり浅野目さんにぴったりと付いて元気に上っている。五十野さんは過去一番調子が悪いとのことで、適当な休息をとりながらゆるゆると登っている。高橋さんは完全にマイペース。小山、梶原さん、八田さんは重い荷物ながら、元気な足取り。浅間山の鬼押し出しのような岩場も随所にみられる。ところどころ階段となっていて、のぼりだが歩きやすい。途中の鬼押し出しのひとつあたりで小休憩。下方にマイペースの高橋さんが見えたところで、出発。左前方にトンガリロ山が見え、左にはナウルホエ山が見える。South Crater、Red Crater目指し、ひたすら、黙々と上る。途中の階段で、私の前にいたかなり体格の良い、つまりNZ牛のような若い女性がフラッとして、後方に落ちそうになり、一瞬凍り付いた。何とか踏みとどまってくれて大事には至らなかった。 さらに上って行くとサウスクレーターが現れた。少し水はあったが、池とはなっていなかった。でも、かなり大きなクレーター。これを超えて、さらに上ると、待ちに待ったレッドクレーター。黒みがかった赤色が主体のとても大きな、不思議な裂け目があるクレーター。風が強く、近くに寄れないため、クレーターの底は見られなかった。高所恐怖症でもあり、這いつくばって覗く勇気もなかった。不思議な裂け目も中がどうなっているかはわからなかった。この強風、強い上り、恐ろしい崖を見ながら、コースの最高点(もちろん山はもっと高いが)に立つ。眼下にはエメラルドレークとあと二つの小さな湖。思わず、声にならない声が出る。最高点からエメラルドレークを見ていたいが、時間はもう昼。近くまで行って、昼ご飯なのだが、簡単には近づかせていただけない。とても足場の悪い急坂をよろめくように降りていく。自分の技術不足を痛感する。何とか湖のほとりに到達。上を見ると何人もの人が転んでいる。何回も転んだり、転びそうになるのは当たり前のようで、ほっとした。食事。朝作ったサンドイッチを食べて、出発する。自作のサンドは美味しかった。この昼食の後、五十野さんも高橋さんも完全とはいえないまでも、復活した。最大の湖であるブルーレークも見たかったが、Oturere Hutの方に向かう。3つの湖のうちの一つの小さいブルーの湖、色がエメラルドからブルーにグラデーションのように変わっている。地面と湖の境界は不思議な色合いの、やはり赤から緑のグラデーションとなった植物。本当に美しかった。
これを過ぎると硫黄山のように水蒸気を噴き出し、硫黄のにおいを漂わせる火山を横目に急な坂をへっぴり腰で下りながら、黙々とかつ楽しく歩く。砂丘のような砂、瓦礫と様々な表情を見せる大地を楽しみながら歩く、ナウルホエ山の左に雪をかぶったルアペフ山が見えてくる。7人が、一塊になったり、帯状に伸びたりゆるゆると進んで行く。小さなアップダウンを超えていくと、眼下に今日泊まるOturere Hutが見えた。今日の行程は15.4キロ、楽しいトレッキングでした。ザックを下ろして、少し休憩。名前を記録していなかったのですが、すぐ近くの滝を見学に。滝壺は覗けませんでしたが、ほんの10分できれいな滝が見られました。Hutに戻り夕食、外へ出たら、虹も見られました。とても充実した一日でした。 1月20日 大雨→やっぱり晴れ(山小屋2日目,梶原記):夜中から暴風で何度も目が覚めたが、風の通り道に建てられたQturere Hut(1360m)は、小さいのにピクリともしなかった。早朝6時から雨が降り出し、嵐になった。外のテントの方の心配、次に進む道の心配・・・短い距離だから嵐がやんでから出発すればという思いと・・まだまだ寝られるぞ!という思いと。
7時半過ぎに小雨になり、太陽と青空が見え始め、遠くの山が見えだし、9時に出発することになった。朝食を済ませ、9時過ぎに出発。ものすごい突風の中、人の背中で風をよけて進む。30分ほど行くと風も穏やかになり、雨の後なので、くっきりと多分?雪山のMt Ngauruhoe(2291m)がきれいに見えた。砂地は、歩きやすく、ところどころにある草花は生き生きとし、大自然の素晴らしさを体感できた。昨日の大量の人々はなく、静かで大自然の中に7人しかいない静けさが心地よく、時折吹く突風だけが邪魔だった。 1時間後、風の当たらない丘の下で休憩。平らな砂地の大地を雪山に向かって歩く。時々突風で飛ばされ、一番軽い小山さんの奥さんが列から大幅にはみ出ていた。荷物の大きい、私と八田さんは斜めに歩いてこらえた。あらゆる角度で山並みをみながら、大きな雪山に近くなり、11時には、谷の中に入って見えなくなった。苔だらけの森の中を抜け、小さな川と橋にでた。橋の脇には、小さな白い花が満開に広がり、小川の脇には、NZ原産のトイトイ(日本のススキに似た植物)が垂れ下がり、かわいらしい景色を見ながら休憩した。15分ほど、森の中を登ると再び雪山が見えた。雪山を右手に見ながら下っていくと大きな川と、マヌカの花が現れ橋を渡るととても立派な建物のWaihohonu Hut(1120m)に予定時間通り3時間の12時に到着した。 寝る場所を確保して、昼ご飯の準備をして、ラーメンを食べた。めちゃくちゃ美味しかった。そのあと昼間から酒を飲んでゆっくり過ごした。風は強かったが、天気は良く、私と高橋さん、八田さんと3人でOhinepango Springsに1㎞20分の看板を見つけて、散歩に出かけた。砂地を登ったり、下ったりしながら歩くと、女性とすれ違ったので「泳いだの?」と聞くと「めちゃくちゃ冷たい」と言って震えていた。しばらくすると、川底まで見えるきれいな湧き水の川に着いた。砂地の岸から、靴を脱いで、水草の山に飛び乗り足を付けるとめちゃくちゃ冷たくて3分も立っていられなかった。濡れた足は、温かい砂の上ですぐに乾いて気持ちよかった。あまりにもきれいなので飲んでみるとおいしくて、これでウイスキーを割ったら美味しいはず、と水をくむ容器をとりに小屋に戻るわと言ったら、2人は砂浜で寝て待っているといったので、私は容器をとりに戻った。たっぷりくんで小屋に戻ると、小山さん夫婦が散歩から戻っていたので、昼寝が終わった浅野目さん、五十野さんを誘って、再び水をくみに向かった。私は、3往復目!みんなきれいな川に感動してくれた。岸から深いので、くみやすい場所に案内したら、ちゅうちょせず水に夢中になった五十野さんが湿地の草の上に乗って、草の塊と一緒に落ちてしまった!?カメラごと・・・冷たくて心臓麻痺になったのではないかと心配しましたが、本人は冷たくなかったとけろっとしていて安心しました。しかし、残念ながらカメラは水につかってダメになってしまいました。 しばらく砂地で休んで、五十野さんの服を乾かして、小屋に戻りました。6時から夕食、くんできた水でお酒を楽しみ、川に落ちた服は風に吹かれてすぐに乾いてよかったです。8時から小屋のガイドさんのミーティングを聞いて、10時に就寝しました。天気が良かったので、今日は星を見ようと思って12時に外にでると満月が明るすぎて、星がはっきり見えませんでした。月は素晴らしくきれいでしたが・・・残念でした。五十野さんが無事でよかったです。
今回も、五十野さんにお世話になりっぱなしで、皆さんと楽しく旅行できて無事に日本に帰ってこられてよかったです。私は、結構荷物が背負えることがまた確認できたので、さらに体力を維持して海外登山(介護登山)に備えます。どうぞよろしくお願いします。 1月21日 浅野目(記):本日はワイホホヌハットからナショナルパークビジターセンターまで15.4kmのハイキング、そしてロトルアへの移動である。朝6時に朝食をすませ、7時に出発。強風の中バランスをとりながら酔っ払いの歩行を強いられる。1時間ほど歩くと今度はミスト混じりの強風である。全員レインウエアーを装備。体温が奪われるので、歩行速度を速め体温調整をする。こんな時、風邪気味や寝不足であったりすると低体温症になってしまう。そのまま無理をすると、夏山といえど疲労凍死することがある。途中3名のトールランナーに追い抜かれたが、我々もスピードをゆるめず快適に進み、11時にはビジターセンター近くのタラナギフォールに到着し早めのランチタイムとする。12時30分ごろビジターセンターに到着。ここからは車でロトルアへ向い、途中何度かのトイレ休憩をいれて、マルフロイモターロッジに午後3時すぎに到着。3日ぶりのシャワーで疲れを流し、さっぱりとした気分で近くのスーパーへ食料の買出しに行く。山食で不足気味の野菜と果物をたっぷり買い込み夜長のパーティーとなりました。 1月22日(7日目)高橋(記):Rotoruaにある火山峡谷waimanngu地熱地帯を片道5㎞トレッキングする。(ゆっくり歩いてランチタイム含めて3時間。)
1886年のタラウエア噴火により形成された峡谷です。温泉湖である「フライパン湖」や湖底に間欠泉がある「インフェルノ火口湖」その他「サザン火口湖」「エメラルド湖」「クリスタルuwo-ru(結晶の壁)」「tearamokoa大地」「大理石のテラスとパタレス(階段状の段々)」「uwo-burixtukuテラス(レインボウ火口)」等見所満載のハイキングコースです。
入口から少し歩くと体調4㎝の蝉がそこら中にいて、近づいても逃げない。名前を調べたらコーラスsi-ke-ta-という。名前の通りよくないていた。現地のマオリ語でkihikihiWahiという。ハイキングコースはよく整備されていて歩きやすいが、危険な場所もありコース以外は全て立ち入り禁止になっていた。然し何処を歩いてもインスタバ映えのする所で変化もあり景色に飽きる事はなかった。また黒鳥がいて羽根をひろげてすいすい池で泳ぐ姿は何とも優雅で見飽きない。 さて幾つもの温泉湖を見て楽しんでいよいよ終点です。ここで小さなクルーズが出ている湖畔でバスの時間までランチタイム。昼食はトレッキング中はいつも手づくりサンドイッチで毎回同じ物なのに飽きる事なくおいしかった!
11時半バスが来てビジターセンターまで戻る。ここでお土産を見てアイスクリームを食べてゆっくりした後、オークランド郊外にあるエアポートロッジまで約200㎞、途中休憩を入れながら五十野さん梶原さんの運転で走る。
Pm6時着。6時半エアポートそばのレストランにてNZ最後の晩餐会をする。サラダとメイン料理を頼むが中々こなくて。その分お喋りが沢山できました。皆さん色々とお世話になりました。有難うございました。 1月23日:昨日からオークランド空港近くのモーターホテルに泊まり、朝6時過ぎに明るくなり始め目が覚める。朝のシャワーを浴び、9時前に空港へ向かう。
レンタカーを返し飛行機のチェックインを済ませ、各自買い残したお土産の美味しい缶詰のバターを買い求め機上の人となる。復路の飛行機は空席が目立ち各自3席を確保する。美味しいNZワインを飲みながら食事を頂き、横になりくつろいだりして23日の18時半過ぎに無事関西空港に到着。皆さんお疲れ様でした。
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