信州松本周辺の春の低山に登る:2024年4月13日~15日,参加者 7 名 |
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4月13日: 4月13日,花吹雪が舞う京都を午前8時に出発して,岐阜県の多治見に向かう.宿泊する別荘のオーナー夫妻を多治見で乗せて信州松本へ向かう.高速道路で長野県に入ると車窓からは両側に満開の桜が目に入る.
![]() 途中サービスエリアで昼食を済ませ,安曇野市郊外の桜の名所として名高い光城山(ひかるじょうやま)登山口に2時前に到着.鎌倉時代この地を治めていた海野氏の支族である光氏が城を構えたことが名前の由来である.
光城山頂上までは1時間余りと表示があり余裕で登りだす.しかし登山道は火山礫のような登りにくい道で慎重に登る.登山道脇の赤松は松枯れ病に侵されているようで殆ど枯れていました.松枯れの関係でこのあたりの松茸の収穫は激減しているらしいです.
1時間余りで頂上直下の桜が群生する所を通過するが,一部ちらほら咲いている状態でした.頂上に到着すると人気のある山のようで多くの登山者が頂上でくつろいでおられました.頂上には今まで見たことが無い背の高い梅の大木が満開で光城神社の脇に君臨して,頂上からは雪を被った北アルプスが美しくパノラマ状態で望めました.
頂上では春の女神のギフチョウが多く舞っていました.下山は登りにくかった登山道を避け別ルートを選び無事下山. 下山後スーパーマーケットで夕食用のお惣菜を各自好みで調達して,会員所有の別荘に向かいました.別荘に到着すると冬の間に建物に何処からか侵入したカメムシが多数お出迎え.早速掃除機で駆除を行い,一段落すると5時で酒解禁時間になり宴がスタートする.宴は10時頃まで続き,酔いも回り寝袋に潜り込みました.
4月14日: 小屋を6時30分に出発し,登山口である大姥神社に向かいます.一人の調子が少し悪いのでコンビニに寄ろうと思ったのですが,直前までは大丈夫とのことでセブンイレブンを通過しました.これが大失敗で,その後昼食を買うためのコンビニが全くなく,道を大姥山方面に折れず,信濃新町方面にどんどん走るのですが,全く昼食を手に入れられる場所がないのです.約20分走り,やっとセブンイレブンがあり,無事昼食を手に入れ,来た道を大姥神社に向かって戻りました.道の両側の桜がきれいでした.
大姥神社まであと1kmの所に車が数台止まっていたため,我々もそこに車を止めて,8時45分に出発.登山口である大姥神社に向いました.ここでも失敗していたことがあとで判明します.大姥神社前宮に行かなかった.ここにムシキリ鎌が奉納されていて,その鎌で子供のおなかをなでると夜泣きが治るそうで,その代わり鎌を2丁にして返すそうです.
尾根筋をゆっくり登りますが,この道はコンクリート道であまり嬉しくないです.途中,金太郎のうぶ池があったのですが,なんとなくパス.神秘的な色のいかにもという池だったらしく,少し残念.
約15分で,赤い屋根の大姥神社本宮に着きました.お賽銭を入れ,手を合わせ山頂に向かいます.約1時間の行程とのことです.いきなり結構な急斜面でスピードが上がらず,息が切れます.すると追い打ちをかけるようにすぐにくさり場があります.9カ所あるようで最初のくさり場に1/9と書いてあります.まあ,長いくさり場ではなく,鎖に頼って,体を引き上げるほどではないです.
ここで,やはり調子がよくない1名がリタイア.風邪を押しての山歩きは危険と言うことで勇気ある撤退.立派な心がけと頭が下がります.
さて,ここからは6人で再スタート.途中のくさり場は直登の所もあり,帰りのことも考えると不安になります.5/9のくさり場を超えたところに大姥神社奥社である大穴への分岐点がありました.先行していた3名は大穴に向かったのですが,他の3名は山頂に向かってしまいました.分岐点で待つべきだったと深く反省.
ここで大穴について説明します.幅は30m,高さ10m,奥行き6mの大きな洞窟です.この洞窟に大姥様が住み,この姥と安曇富士と呼ばれる有明山の八面大王との間にできたのが,金太郎です.この大穴で生まれ,私たちの上った道などを散歩していたとの伝説です.
「つぐら」と呼ばれる一合徳利を持った大姥が酒を買いに行き,それに三斗を入れて,消えたとの話もあるそうです.金太郎の足跡が天井に付いています.また,天井の岩壁に耳を寄せると越後の「青海街上路(あげろ)」まで抜けていて,海の波の音が聞えるそうです.青海街上路には「上路山姥の祠」がありここに通じていると言われているそうです. 大穴をパスした3人とは山頂で合流したが,最後まで鎖場がある岩の道を歩き,11時少し前に登頂.小さな東屋が休憩所となっていて,北アルプス,八ヶ岳など360°のパノラマが楽しめました.
ここでお昼とし,12時前に出発です.くさり場を避けて,少し遠回りの歩きやすい路を通ることにしたのですが,これがどう繋がっているかわからず,上ってきた道を戻ります.
くさり場は鎖の切れ目が怖く,足も滑ります.木の根っこにつかまったりして,ゆっくりと下りていきました.帰りに大穴にも寄れたので,少し負い目が薄れた気もします.
まあ,どんどん下りて,出発点に戻りました.
まだ,13時なので,時間があるとのことで,大町の山岳博物館に寄ることになりました.山岳博物館までは30分程度です.大きな岩,芽吹きだした木々,満開の桜,雪を抱いたアルプスと景色を満喫できます.カモシカの親子の像が待つ山岳博物館に着きました.
先ず,三階の北アルプス大パノラマ展望室に向かいます.鍋冠山から常念岳,蓮華,爺ヶ岳,鹿島槍,五竜,白馬と本当に北アルプスが満喫できました.二階に下りて,北アルプスの生き物です.もちろん雷鳥の説明もたっぷりあります.一階の常設館も楽しんで,屋外の付属園に行きます.生きた雷鳥がいます.カモシカも走っていました.
![]() これらも楽しみ,一日早く帰らなければならない妻を松本駅に送ります.1時間あまりのドライブです.無事に,松本から帰路に着く妻と別れ,ガルテンの小屋に向かいます.
途中で,温泉に入り,夕ご飯と宴会用の酒,つまみを買って,戻ります.一日を振り返り,大宴会です.宴会が始まってからのことは記憶喪失です.まあ,ちゃんと寝ていました. 4月15日: ガルデン7時出発.安曇野インターから北アルプス連峰を見納めして,諏訪インターからR152に入り守屋山に向かう.守屋山(1,650m)は東西2つのピークをもつ南アルプス最北端の諏訪大社の御神体の山である.R152 杖付峠のすぐ横が駐車場.
8時40分,からまつ林の中を登って行く.赤井沢新道入口があり,ここを一旦下ると分抗平に着く(9:10).ここには水場と避難小屋とトイレ,テーブル,椅子があり,休息した後山頂に向かう.
10:10 守屋山東峰に到着.八ヶ岳の全景から中央アルプスが遠くに見えた.ここから20分で守屋山西峰に到着.頂上は広く,四方の山も見渡せ,椅子も用意されていたので昼食にする. 11時下山開始.12時半駐車場に到着.
まだ昼過ぎなので帰りに高遠城址のコヒガンサクラを見に行く.車で30分位だが,この道中では,青空と山,田んぼ,田舎の雰囲気を醸し出す点々とした家々,半端なく多い桜並木,素晴らしい風景が続いたので大感激しました.
13時高遠城址に到着.人が多いのは分っていたので気にならず.桜も満開で素晴らしかったけれど,先ほどの車の中から見た田園風景の中の桜の方が印象深かった.
14時頃,帰路に就く.途中,岐阜で別荘のオーナー宅に立ち寄りお別れする.
今回は松本の低山という事でどんな山に登るのかミステリアスな所もありましたが,それぞれの違った山様を歩け,天候にも恵まれ楽しかったです. ![]() ![]() ![]() リーダーさん,車の運転有難うございました.オーナーさん,別荘に宿泊させて頂き有難うございました.皆様お世話になりました.
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