赤坂山は，滋賀県高島市にあり，山頂は福井県と滋賀県の県境にあります．関西百名山，花の百名山に選ばれています．京都から車で向かい，高島町マキノの大きなメタセコイヤ並木を抜けるとスキー場駐車場に到着です．

　９時20分登山開始．登り口の気温は34度，蒸し暑い．汗だくになるのは必須だったので，下山後のご褒美に高原温泉「さらさの湯」に寄る計画で，それを楽しみに出発です．

　登り始めのスキー場は，芝生がしっかり整備されていて，グランドゴルフコースが楽しそう．芝生のどこでもオートキャンプができる様です．

　ゲレンデを上がりきると，いよいよ登山道．まずは階段をずんずん登っていきます．風がなく湿度も高いので，水分を1.5リットル持って行きましたが，どんどん消費してしまいます．雨が降ったので消費は後半減りましたが，この時期の関西での低山登山には十分な水分を持っていく必要があります．

　45分ほど登ると，休息場所は立派なあずまや．みなさんが座ったベンチは汗でべしょべしょになっていました．暑さに参ってしまいましたが，なんとか腰を上げ再出発です．でもここからは沢沿いで涼しい沢に降りられるところで水に触ると冷たい！みなさん顔を洗ったり，手ぬぐいを濡らしたりしてクーリングダウンして復活です．そこからの道もブナの木がたくさんあり気持ちいい山道です．

　11時40分，鉄塔基部広場に出ると赤坂山山頂が見え，もうそこまで．風も少し吹いてきて気持ち良い．だけど，その風は雨の前の風．雨が降り出したかと思うと土砂降りの通り雨．雨宿りがてら木の下でそれぞれ昼食です．

　しばらくすると雨が止んで来ましたが，登頂組3名と，下山組6名に分かれました．筆者は登頂組．ここからが最高の山行でした～！　樹林帯を抜けると，稜線上を歩く気持ちの良い道でした．

　12時30分，山頂に着くと晴れ間が見られて琵琶湖や日本海まで見えました．ゆっくりしたかったですが，空がゴロゴロ．記念撮影をして下山です．

　雨もまた振り出し，急ぎ足で下山します．樹林帯に戻ると，また本降りになり，雷がピカッ．昨年の夏の北岳でも大雨の中，リーダーさんの背中をみながら歩いたことを思い出しました．ずんずん降りていくと，6名の下山に合流．

　少しルートを変えて滝の方に降りていくと，小さいかわいい花が咲いていて，サブリーダーさんが「ネジバナという花で，ランの野生のランだ」と教えてくれました．調べてみると，この７月中旬咲く花で，ネジの様に螺旋階段状にピンクの花で，右巻き左巻きは一対一，花言葉は「思慕」だそうです．ルート変更を提案してくださったので出会えました．

　最後はマキノ高原のキャンプされている若者や，川遊びしている親子をみて，「あんな頃があったな」と懐かしく思いました．

　14時00分，スタート地点の駐車場まで戻って来て，さあご褒美の温泉です．四季湯と言う34度の低温湯があり，熱った体にはぴったり！　最高に気持ちいい．男性のみなさん「こりゃのぼせないし，ちょうどええわ」とゆったりと浸かり，今日の山行やこれまでの山の思い出を話されながら，疲れを取りました．

　思いっきり汗かいて登る，夏の登山も大好きです．

　1週間前に下見をしてくださったリーダーさんご夫婦，いつも安全運転で送迎してくださるサブリーダーさんに感謝します．