Latest update: November 20, 2024
秋の韓国ソウル近郊 北漢山 836m に登る:
2024年10月29日~11月1日,参加者 9 名
10月29日(1日目): 昼11時に関西空港を出発して韓国仁川空港へ.13時過ぎに到着してソウル滞在中に必要なT-Money Cardを購入.T-Money Cardは優れものでソウル市内,近郊を含めた公共交通機関,Taxiやコンビニで使えるカード.ソウル滞在中は地下鉄,バスの乗車で大変便利に使いました.仁川空港第2ターミナルからはA-REXと言う空港高速鉄道でソウル駅へ向かう.地下鉄に乗り換え,リーダーの韓国会員が待つ東大門のホテルへ16時過ぎに到着.
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 今日は飛行機の時間の都合で昼食をまともに食べておらず,全員が空腹の状態でリーダーと合流.少し早いが地下鉄に乗りソウル市庁舎近くのスケソウダラのチゲ鍋の名店に夕食に出掛ける.17時位に到着したが,既に店は満杯状態.早速,ビール,マッカリ,焼酎で乾杯して美味しい夕食を楽しむ.久しぶりの美味しいマッカリは空腹の胃にしみわたりました.
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 夕食後,ソウルで一番賑やかな繁華街の明洞を散策.外国人観光客や地元の若者で溢れかえり,道路脇に並んだ美味しそうな屋台が食欲をそそりましたが,既に満腹のため,そして,混雑で人酔いしそうなので早々にホテルに帰りました.
 ホテルに帰り,今日は早朝からの行動でそれなり疲れており,明日の北漢山登山の事を考え皆さん早い目の就寝となりました.
 今回は韓国会員のリーダーの案内でとても充実した韓国例会を体験させていただきました.ありがとうございました.

10月30日(2日目): 朝はややゆっくりと7時半に出発です.ホテルの近くで朝食をいただきます.早朝にリーダーと女性参加者が散歩をしながらよい店を探しに歩いたとのことですがあまり開いているところがありません.
 店の名前はわかりませんが,朝からチゲとビビンバ組になりました.やっぱり辛く,男性二人は頭に汗が噴き出しています.とても美味しくいただき,辛さで体をシャキッとさせて,北漢山(ブハンサン)方面に行くのですが,先ず,お隣のセブンイレブンでパンやおにぎりやら飲み物を買って出発です.
 先ず地下鉄です.トンデムン・ヨッサムン・ファゴンウオン駅で乗り,ウルチロサムガ駅でバスに乗り換えます.乗車券はバスも地下鉄も共通のカードです.日本円にして,150円くらいで乗れます.ここから北漢山が綺麗に見えています.バスをハナ高校前・ジングワンサ入口というバス停で下りました.
 ここで,韓国から参加の山仲間と合流です.10時に会う約束ですが,少し早く6人の方が見えました.今回は北漢山の登頂ではなく,標高が500-600m付近のbukhansan National park trail,約6.3kmです.北漢山山頂からは天気がよければ北朝鮮やイムジン河が見えるそうです.でも,空はとても高く,秋の雲なのですが,遠くは春霞のかかったように見えます.やはり黄砂のせいでしょうか.これでは北朝鮮は見えなかったと納得させて歩きますが,フォークルの歌で有名なイムジン河は見たかったなあという気はします.気温は日本とほとんど変わらないか,少し冷えるくらいです.
 バス停の後ろに大きな寺の様な建物が建っています.恩平韓屋村(ウンピョン・ハノンマウル)というそうですが,韓国からの参加者はつまらない所だと一顧もしません.ここを無視して歩き始めます.
 直ぐに津寛寺(チングワンサ)と刻んだ大きな石が建っています.この寺には寄りませんが,少し歩くと三千寺(サムチョンサ)という石碑が建っています.その先は緩やかな登りになってきて,山にはいった感じがします.横を小川が流れる山道をゆっくりと進みます.木々の紅葉が始まっていて,日本より1-2週間早い紅葉を楽しめます.色づき方は日本と同じようなやさしい感じです.やはりお隣さんです.
 筆者がレポートのための写真を撮ると韓国からの参加者が待っていてくれます.先頭としんがりを務めてくださるので,安心して歩けます.
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 多分「ようこそ北漢山」とでも書いてある(ハングルなので推定です)横断幕の向こうに北漢山が見えます.本当にソウルの中心から公共交通期間を利用して30-40分程度でいける人気の山というのがわかる格好のいい山です.どんどん歩きます.横に流れている河は岩盤の上を流れています.北漢山も遠くから見ていると岩山の様です.
 大きな寺に着きました.どうもここが三千寺らしい.ここに高さ3mほどの磨崖仏があります.大きな岩に掘られていますが,高麗初期に作られ,昔は建物が磨崖仏を守るように建てられていたとのことです.この三千寺は三川寺の址に建てられたらしいのです.門には極彩色の閻魔様やちょっと日本とは違う狛犬があります.

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 この寺を抜けて,紅葉と岩を滝の様に流れる川を楽しみながら進みます.この辺りの山歩きのベテランに引率されていますが,それでも道を間違えることもあります.そこで焦ったのか,左足を痛めている妻が転倒,さらに岩場で滑って,顎を少し打ったみたいです.鼻は大丈夫でした.この程度のアクシデントはありましたが,ぐんぐん進みます.
 少し高度が上がり530mくらいです.やはり紅葉が進んでいて,本当に綺麗です.足元も整備されていますが,時々落ち葉で滑ります.大きな岩がそこかしこにあります.反対側を見るとソウルのビル街が遠くに見えます.今日の行程の最高峰近くに展望台があり,北漢山を見ながら休憩です.お昼も過ぎているので,朝買ったパンやおにぎりを食べましたが,これが失敗の始まりです.後でそれが判明します.お楽しみに.

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 少しゆくとピーク567mに達しました.僧伽峰(ソンガボン,正しくはソウングワボンと思います)です.ここからの景色もとても素敵で,少し離れたところにちょっと頭をたれて拝んでいるお坊さんの様に見える大岩があります.頭の部分がいつ落ちてもおかしくないように見えます.少し行ったところで,休憩です.
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 リーダーのお友達が持ってきたシートを広げ,本格的な休憩の様です.さっきの休憩でパンやおにぎり食べたのに.するとなんと,マッカリ,ジンロが出てきました.少し汗ばみ疲れた体にアルコールがしみていきます.すると果物が出てきました.さらに,中に餡の入った韓国菓子,自宅でとれたサツマイモ(甘かった),その茎をズイキのように煮た煮物,落花生,落花生の砂糖まぶしなどたくさん並びます.これらをたくさんいただき疲れが飛んでいきます.
 リーダーのお友達は皆さん1951年生まれの同級生だそうですが,朝鮮戦争で,戸籍などが焼失したため,自称とのことです.山水会(水曜日に山に登る)と言う名前のグループだそうですが,多分「山酔会」だろうと皆が笑います.我々JAPの仲間も結構パワフルですが,さらに若々しい山水会には驚きました.負けられませんが,酔っ払い運転と酔っ払い登山は自粛です.楽しい小宴会(中宴会?)が終わりました.これが失敗の第二弾です.結構おなかがふくれ,ほろ酔いの入口まで来ました.

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 さて,下山です.少し歩くとなんとあの拝んでいるような大きな岩の真下に来ました.ここからの風景を楽しみながら下っていきます.紅葉や青い空,ビル街などが見えます.結構多くの人とすれ違います.しばらく歩くと小さな小屋があり,しまっていましたが,登山口で入山届などを出す所のようです.これで,トレッキングは終わりです.
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 高級住宅街の間を歩いて行きます.ここがまた急な下り坂です.ホテルに戻るためにバス停か地下鉄駅に向かっているのかと思っていると,リーダーがみんなを急がせます.15時半にお昼ご飯を予約しているとのことです.山道より急いで歩きます.そしてお店(名前はわかりません)に着きました.さっき宴会が終わったばかりやないか,また食べるのか,飲むのかと驚きます.
 今度は鱈の煮込みです.やはり真っ赤です.一人一匹分,頭から尻尾まで煮込まれています.お箸で身はポロリととれます.もちろん,ビール,マッカリ,ジンロは飲みます.鱈は生ではなく干した鱈ではないかとの女性陣の話です.コクがあって美味しいのですが,私にはうまみの判断は辛くてできません.これに土鍋(残念ながらアルミの鍋でしたが)のご飯がついてきます.ご飯は茶碗によそって食べた後,鍋に水やお湯,お汁を入れて,お焦げをこそぎとりながら食べます.おなかがいっぱいのはずが,また食べて,飲んでしまいます.これが最後の失敗のはずでしたが.まだあります.

 1時間ほど遅い昼ご飯を堪能し,近くのバス停で山水会の人たちと別れて,約1時間かけてバスで,ソウルの街を楽しみながら,ホテルに戻りました.「では,また明日」とはならずに平和市場の近くの屋台が並んだ飲食街(市場の中?)をぶらぶらします.
 結構おなかがいっぱいで誰も食べたいといわないのですが,若干名,飲み足らないようで,チジミを食べるためにお店に入りました.昼酒も効きますが,油で揚げたような,焼いたようなお好み焼きのように厚いチジミと韓国腸詰めのスンデを肴に飲む酒は美味しいです.「韓国の辛い料理に日本酒やビール,ワインは合わないでしょうね,香りの強いウイスキーももう一つに思います.やはり,韓国料理には韓国の酒,マッカリやジンロが合いますね.」と偉そうにいいながら,韓国のビール(あまりホップが効いておらず,苦みが少ないです),二種類のマッカリ,ジンロを飲みます.明日大丈夫かなと思いながらグビグビ飲んでいます.
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 おなかがいっぱいのはずが,いくら食べたら,飲んだら気が済むのや,という声が聞えてきそうな夜でした.食事は失敗というべきか,よく食べよく飲んだと褒めるべきか.女性たちも朝からコラーゲンのたっぷり入った料理を食べ,適度の運動で,お肌が綺麗になってきたはずですが,コラーゲンがまだ足りないのか,効果の実感は見られないようです.大丈夫,まだ二日あります.などと話しながらホテルに戻る酔っぱらい男たちとしっかりした足取りの女性たちの二日目でした.

10月31日(3日目): 7時30分 今日も晴天.トレッキングの用意をしてホテル前で集合.横のコンビニで軽い昼食を購入.8時漢陽城壁の東大門近くの昔からの食堂で全員牡蠣クッパを食べる.食べきれないほどの牡蠣.薄味,牡蠣のエキスがとても美味しい.隣には朝から焼肉を食べる男性と女性,その健啖には脱帽.
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 8時30分漢陽都城入口の公園で,釜山でお世話になったリーダーやマウイ島でご一緒した方など,韓国からの参加者と合流して11名,4時間余りのトレッキングに出発.
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 東大門の北すぐから城壁に沿って穏やかな坂道を進んでいく.後方には東大門,ソウルタワー,左には古い建物が,街並みがある.途中に小休息を挟んで城壁に沿って歩いていくと,山道のような登り坂が続いて,また城壁に沿って続く坂道.しかし眺めは良く北の方の山には万里の長城のような城壁が見えた.城壁は修復中のところもあり時代により石の形,材質も違いがあり,作った人の名前も彫られていた.
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 9時40分信号のある道に出て景化門の横を通り教会,学校,住宅街を通り,また,城壁沿いの山道に入った.それなりの山道を登り11時に昨夜のマッコリひと瓶と果物,軽食でひと息する.
 北大門を抜け,12時に軽く昼食.
 城壁と離れ青瓦台の敷地内に入って行く.青瓦台を左に見ながら下って青瓦台の前に出た.
 13時 紅葉した銀杏並木通りを見ながら世界遺産の景福宮に入った.景福宮内は今日一番の観光客の多さ.欧米人,アジアの観光客が色とりどり鮮やかな色のチマチョゴリを着て華やかな雰囲気で闊歩して建物や紅葉に花を添えていました.

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 光化門を出て,10分ほど歩き14時に予約していた昔ながらの食堂に行きました.2日続いて鱈の鍋だったので今日は鶏鍋.鶏1匹使った白いスープで,締めは麺で美味しく頂きました.
 15時に食堂を出て世界遺産の宗廟に向かう.丁度,日本語ガイドが15時40分にあるので,それに参加させてもらう.65歳以上は無料との事(青瓦台,景福宮も).朝鮮王朝歴代の王と王妃の位牌を祀り,祭祀を行う祀堂で世界一東西に長い木造建築との事です.おごそかな気持ちでお参りして後にする.
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 17時 宗廟を後にして,歩いてソウル駅に向かう.ソウル駅は赤煉瓦の左右対称の建物で東京駅に似ていて日本統治時代の建物.そして横にあるロッテマートに寄り40分の買い物タイムをもらってお土産を買う.買い物を終え,地下鉄に乗りホテルにお土産を置いて,直ぐ夕食に向かう.
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 18時30分ホテルから歩いて10分ほどで今回最後の晩餐のお店に到着.やはり焼肉が締めくくりになりました.脂分たっぷりのった超厚切りのロース,厚切りのバラ肉.頃合いを見て店の方がハサミで一口大に切ってくれます.数種類の野菜類,サンチュウ等と共にいただく.勿論マッコリ,ビール,焼酎と今宵も大いに盛り上がりソウル最後の晩餐を堪能させていただきました.崔さんご馳走様でした.ありがとうございます.
 19時50分お開き.そしてここで韓国のみなさんとお別れして,ソウルの最後の夜を惜しみなく堪能してホテルに歩いて帰る.
 20時ホテル到着.そしてシャインマスカットを買ってきて(大きい房2つで1,800円,安い)ロビーでデザートを食べ解散.
 今日の歩数34,000歩.久しぶりの30,000歩超え,さすが太ももがパンパン疲れました.今日も熟睡できました.

11月1日(4日目): 今まで参加したJAPの韓国例会では,ソウルは起点ではあるが観光や街歩きはしなかった気がする!? ソウルの中心部は高層ビルが建ち並び,建築中の高層建築物もありました.都会的な建物が並ぶ表通りから一歩裏に入ると大阪にもありそうな庶民的な食堂街もあり,ちょっと郊外に行くとトレッキングや登山もできる山があます.4日間,愉しみ,かつ,元気(パワー)も頂きました.
 そのソウルともいよいよお別れの日です.
 AM7時に集合して食事に出かける.毎朝,早起きして美味しそうな食堂を探してきてくださるリーダー.2日目の朝,集合の時間を間違えて早く出過ぎたので部屋へ戻ろうとしたところリーダーと遭遇.散歩かなと同行すれば朝食の食堂探しでした(この一日だけ同行).朝7時頃だとホテルの周辺の食堂はあまり営業していません.私たちに美味しい物をたべさせてあげたいと店選びをしてくださった心遣いに感謝しかありません.ありがとうございました.
 最終日の今朝は,ホテルから歩いて10分位のお店で豆腐チゲ? ズンドゥブ? いずれにしても唐辛子ベースの豆腐鍋です.辛い物なら大丈夫な私にはおいしゅうございました(小皿にナムルやキムチ等を無料で取り放題).
 ホテルに帰り,チェックアウトの8時に集合して地下鉄でソウル駅へ向かう.駅で荷物を預けようとコインロッカーを探すが,スーツケースが入るロッカーが近い所には見つからず悩んでいた.すると,駅の内のチェックインカウンターで搭乗手続きし,荷物も預けられるとリーダーが案内して下さった.
 ところが,私たちが使用するジンエアーの受付は一枠しかないのに手続きする人達は多く,8人の手続きが終了するのに1時間以上かかった.リーダーはイライラしながら待っておられました(一つ目のアクシデント).
 ソウル駅→地下鉄二村(イチョン)駅下車.博物館のムービングウォーク(地下歩道,約200m)を通り,3階建の近代的な国立中央博物館に10:40頃に入館.まず3階の彫刻工芸館,世界文化館で白磁や青磁の磁器,陶器,金属工芸,仏教彫刻,メソポタニア,中央アジア,東南アジア,中国,日本,ギリシャ,ローマ等の多彩な文化をざっと見学.2階の書画館,寄贈館,1階の先史古代館,中世近代館は「チラ見」程度で後ろ髪を引かれる思いで11:20頃に退館.
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 12:10ソウル駅発のA-REX(「はるか」のような特急)のチケットを購入していたので急いで地下鉄二村駅へ.特急は13:10着なので仁川空港ではたっぷり時間があり,ゆっくり昼食タイム.久しぶりのパン&コーヒーを頂く.
 14:25搭乗口付近集合,14:35から搭乗が始まり,15時発のはずであるが飛行機は滑走路に移動しない.滑走路が混んでいるため,順番待ちで40分程遅れて離陸.
 当然,遅れて(二つ目のアクシデント)17:30分頃に関空に到着したが,預けていた荷物がなかなか出てこない.そのせいで多治見から参加のご夫妻は予約していた「はるか」に乗車できなかった(三つ目のアクシデント).
 まだ荷物の出て来ない4名へ挨拶もそこそこに空港駅に向かう.おかげ様で18時過ぎに関空快速に乗車でき19:30頃高槻駅到着.近くのスーパーで食料を調達し20時頃帰宅.本当は,雨も降っているのでアパートまで直帰したかったが,冷蔵庫を空にして出かけたのでスーツケースを引いて買い物.一人暮らしの悲しさよ.
 一人だけ違うフロアで淋しく不安な思いもしたが,出発前に危惧していた腰痛,膝痛も発症する事なく元気で歩けた事が嬉しく同行の皆様に『感謝』です.ありがとうございました.
 JAP海外会員で今回色々とお世話になったリーダーさん,韓国の山水会(山酔会)の皆様.山荘のオーナーさん.日本でも韓国でも台湾でも一緒に登山した韓国のお友達,お世話になり,ありがとうございました.カムサハムニダ.いつかまたお会いできると良いですね!! チョシムハセヨ.