山門水源の森:ミツガシワ:2025年4月26日,参加者9名 |
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京都駅を7時30分出発,まずは道の駅「藤樹の里あどがわ」へ.途中,琵琶湖の水面が朝日でキラキラと美しく輝き,今日一日を祝福しているかのよう.道の駅で,JR唐崎駅集合組と合流(9:00)し,いざ!奥琵琶湖山門水源の森へ.
駐車場から「森の楽舎」(事務所)までのわずかな道の間にも,たくさんの紅紫色をしたトキワイカリソウ(常盤碇草)が,私達を出迎えてくれました.
トキワイカリソウ・キタヤマオウレン
「森の楽舎」を出発(10:30)し,沢道を進んでいくとキタヤマオウレン(北山黄蓮)が保護されていましたが,残念ながら,花はみられず(もう終わっていた様子).
そのまま進むと急に開けて湿原へ.湿原コース途中で,水源の森を守るボランティアの方数人に出会いました.カスミザクラ(ヤマザクラが終わるころに咲く)が満開であることや,トキワイカリソウが多くの花をつけるのは,毎年秋に刈払を行っているためであることなどを教えていただきました.
高い位置に咲くカスミザクラと芽吹き始めたコアジサイ
そして,見つけました!ミツガシワ!
湿原の中,一つの花茎から数個~十数個?の白いかわいい花をつけ,可憐に清楚に咲いていました.ミツガシワ(三槲・三柏)は,氷河期からの生き残り植物と言われ,多くの県で絶滅危惧種に指定されているとのこと.
ミツガシワ:2~4枚目は森の楽舎に戻り,付属湿地で撮影
湿原を後に,ブナの森コースに入り登り道に.このあたりから,野鳥の声が!鳥の先生(参加者の中にいるんです)が,オオルリがさえずっていると.姿が青くて美しく,さえずりは三名鳥の一つであると教えていただきました.鳴き声は,「日本の鳥百科/サントリーの愛鳥活動」というサイトで聞くことができます.是非,聴いてみてくださいませ.
クロモジ v.s. シロモジ
また,オオルリに負けまいとウグイスも美しいさえずりを聴かせてくれました.他にもシジュウカラやヒガラのさえずり.新緑の中,しばし鳥のさえずりにうっとりしました.
ブナの森を抜けて守護岩,そこから少し開けたところまで足を延ばして,ランチタイム(12:00).遠くに雪を頂いた白山が見え,感激!
![]() 加えて,びわ湖,日本海,伊吹山も
ランチのあとは,下り道.
途中,植物保護のための設けられていた網の柵から外にでられない小鹿?に遭遇.かわいい小鹿ではありますが,実際近くで目撃すると,植物への被害が大きいということを実感しました.
![]() ジョーズ岩(サメが口を開けたように見える岩,リーダーが口とおぼしき部分に頭を突っ込み,嚙まれている様子を演出)を通り,四季の森まで降りました.
![]() 四季の森から登り返して,椿坂の下りへ.
椿坂という名の通り,両脇に背の低いツバキが続き,この春最後の赤い花を咲かせていました.ここのツバキはユキバタツバキという名で,雪国に多いユキツバキと暖地を好むヤブツバキの自然交雑種だそうです.
![]() 右はアカガシの株立ち
ようやく咲き始めたコバノミツバツツジと残っていたシハイスミレ
最後は尾根道を下り,森の楽舎に到着(14:30).
駐車場で温泉組と帰宅組に分かれ解散.温泉組は,マキノ高原温泉さらさでゆっくりと汗を流し帰途へ.
新緑の中のハイキング,かねてから見てみたかったミツガシワ,気持ちのよい一日でした.計画いただいたリーダー,楽しくご一緒いただいた皆さま,ありがとうございました.
ついでながら,今回は道の駅で,ワラビとコシアブラをゲット!それもまた,嬉しい一日でした.
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