Latest update: August 11, 2019
ドクトル浅野目のネイチャートーク:VOICE 2014 Vol. 118 「香りの文化」 |
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ヨーロッバ四代文明のころは、ピポクラテスやガレノス達によって本草学(ハープ)や医術において、化学的体系を確立されてきた。早くもエジプト時代には、圧縮法や蒸気蒸留さらに、オイル抽出等によって、精油(エッセンシャルオイル)が生産され、医療や香料として利用されている。
しかし、この頃のヨーロッパは、狩猟民族の流れを受け継いでか、肉食が多くさらには貧富の差が激しいことも手伝って、町には動物の腐敗臭が漂い、コレラ、ペスト、赤痢、チフズ、等など、伝染病も蔓延することになると皇族たちの問では「臭いにおいは悪」と呼ばれ、外出する時には、ポマンダ-(殺醤力のある香り玉}やサシエ(におい袋)を身に菩けて疫病から身を守ろうと心がけていた。しかし、皇族といえとも疫病で早死する者が多く出た。
この時貧民逹の仕事と言えば、貴金属を盗んで金品に換える事であり、皇族や豪族の墓は当然の様に盗掘されていくのである。盗堀者は伝染病にかからないようガーリック油やセージ油などさまさまなオイルを体に翌りこみ盗掘にいどんだ。ピボクラテスは盗堀に成功して病気にかからなかっだ者から聞き取ったレジピを次々と記緑し、研究し、まとめあげたものが、後々「ピボクラテスの手記」として発見されている。
日本など農耕民族は伝染病が少なく、全体的に健康体であったため、香りの文化は、存在しなかったのである。1945年頃より、アメリカの栄養学が導入され塩分濃度計によって、魚の塩漬け、へしこ、醤油、味噌、漬物、塩こぷに至るまでチェックされる事になった。学校給食においても牛乳や、パンが導入され、一般家庭においても世界の料理を食されるようになっただめか、日本人の病気も欧米並みになってきた。
したがって、現代病に対抗するため、ハープやスパイスを使った食華(薬膳)や、アロマセラピーの必要性も否定できない。展近の明るいニュースは日本料理が世界遺産に認定されだことであろう。我々はこれを機に日本食の見直しとともに、健康を取り戻さなければならない。長い歴史によって日本人の体質が培われてきだのだから。
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ドクトル浅野目のネイチャートーク:VOICE 2014 Vol. 117 「苗づくり」 |
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私は4月~6月だけハープの苗販売をしている。とは言うものの苗の生産から苗の準備期問を含めてほぽ一年中の作業と成る。私一人での生産から飯売となると1500株〜2000株が限度であろう。30年前から今日まで1000稜以上のテスト栽培を手がけて来ただろうか。今では関西バージョンと呼ばれるのは僅か4種類程度にととまる。北海逗産のラペンダーを2~3年で枯らすのは当然の話である。
私の苗づくりのこだわりは無農薬有機栽培は当然の事だがさらに限りなく原種に近いものを集めて生産する事であり市販(花屋やホームセンター等)されている工場栽培のものと差を付ける事になる。
多くの花産業から出荷される工場栽培の苗は温度コントロールによる強制発芽をさせ化学肥料の栄養栽培と防虫防菌の為の農薬を散布して苗を作るのである。又時には花期が終わったにもかかわらす出荷される事があるので注意が必要だ。たとえばカモミールの場合6月が花期なのに小さい苗が売られている事がある。もしそれを買えば虫のエサにしかならないので要注意。私は冬越ししたものを堀上げて株分けしたり、畜の押木をし夏の種子の採築、秋は冬越し苗を作る為の播種や秋押木をして春に備えるのである。普通市販の売れ残り苗は破奎処分とされるが私は少々手間でも少しづつ大きめのポットに移し変えて行き最終的には鉢物として阪売するのである。苗を購入するのは多年性のものに限られる。
なぜなら一年草は発芽率が高いので種子を芦うべきである。たとえばバジルの場合長さ40cmほどの長方形のプランターを5つ買って1つ目に1袋の1/5の種子を播いて日付を書いておく。10日後に2つ目さらに10日後と、5つ目のプランターが播き終わったらころより1つ目のプランターから次々と収穫して行くのである。収穫したものはすぐにバジルペーストにして冷凍保存すれば良い。最後のプランターの2株は花を咲かせて種子を採つて来年の分とする。チャーピルやコリアンダー等も同じ様にすれは良い。
追:少々であるが例外がある。レモンバーペナー、レモングラス、ホワイトセージ、プラックセージ等、人気が有るので耐寒種の弱いものは温室で保宮する事が有る。
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ドクトル浅野目のネイチャートーク:VOICE 2014 Vol. 116 「石 釜」 |
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昔は自然素材である石や粘土を利用したオーブンが主流であったと思われる。特にパンを主食とする人種達によってその技術は培われて来たに違いない。カントリーライフを目指す者にとっては最初に作りたいものの一つである。しかし他人の作った石釜をあれこれ見ているとどうやら奥の深いものらしい。例えば放熱が早くてすぐに温度か下がるものや、石が弾けたりするものが多く熱効率の悪さが目立つ。一度温度を上げたら魔法瓶の様に保温力の有るものが出来ないかを考えていたら、日本の「おくどさん」の素晴しい保温性に気が付いたのである。日本の土職人のわざと日本の高品質のレンガを使えば熱効率の良いオーブンが出来るはずだ。そんなこんなでカントリーライフ20年も過ぎたころやっと浅野目流石釜が完成したのである。
「さあ石釜パーティーの始まりだ」まず薪を1時間ほど燃やし続けて灰や燃えカスをかき出して最初にダッチオーブン料理を楽しんだ後にピザを何枚か焼き上げる。温度が200度ぐらいに成れば次はパンを焼き始めさらにクツキーを焼く。料理はこれで終わりだが、良い釜は3日〜4日は暖かいのでドライフラワー作りや、乾燥させたいものを入れるのである。1時間も薪を燃やすのだから最大限利用する為にその段取りで大変忙しいのである。
![]() ≪ポイント≫
☆一層目のすさ30%は炭化して空気層が出来る。
☆耐火レンガより補強力のある並通のJAS規格レンガを使う。
☆家庭用ガスオーブン用プレート4枚入る大きさでレンガ190ヶ必要。
☆すさとは土壁職人が使う発酵済みのわらの事。
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