Latest update: September 29, 2020
ドクトル浅野目のネイチャートーク:VOICE 2020 Vol. 137 「日本みつばちを楽しむ」 |
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「おっお。お母さーん蜂が入ったぞー」の声が響きわたり2人は踊るほど歓喜に満ちあふれたのだった。なぜならこの3年の間、日本みつばちは脳神経が犯されるはやり病のため丹波地方では激減したのであった。又復活を信じてせっせと巣箱にミツロウをこすり付けて待ちわびた日々。
4月に蜂が入って8月の終わりごろ三段重ねの上段を太さ1ミリのワイヤーで切外すと約3リットルの密が収穫できた。
あとは分蜂を待って少し離れた巣箱に蜂玉を移動させなければならない。我家では3ヶ所に巣箱を用意させているので、そのすべてに営巣をしてくれれば我々の目標達成である。 図にある本体は三段重ねだが上段部分を収穫したら、すぐに予備の本体をすばやく下段にはめ込むので本体を4つ作る必要がある。出来上がった巣箱は強い杉の香りを取り除く為にバーナーで外内全面に焼きをつけてタワシで洗った後、数日間風乾燥(ふうかん)しなければならない。
養蜂で注意しなければならないのは甘い蜜の香りに引きつけられてスズメバチやアリが集まってくる。アリはムカデと同じくアルカリに弱いので草木灰や石灰を地上に撒いたり、水でといたものを登り口あたりにぬりつけると良い。
スズメバチは見つけたらハエタタキで始末する。
巣箱を置く場所は見晴らしの良い所で西日の当らない方が良く、室内温度が上がりすぎると巣が落ちるので要注意である。 |